劇場情報
グンダ―マン 優しき裏切り者の歌
GUNDERMANN
グンダ―マン 優しき裏切り者の歌
昨日より、今日がいいわけじゃない―。
ドイツ映画賞6部門で最優秀賞を受賞!
グンダ―マン 優しき裏切り者の歌
GUNDERMANN
グンダ―マン 優しき裏切り者の歌
昨日より、今日がいいわけじゃない―。
ドイツ映画賞6部門で最優秀賞を受賞!
東ドイツ、監視国家の褐炭採掘場。15篇の自作曲とともに描かれる、シュタージの協力者だったミュージシャンの真実。
bg
bg
5/15(土)より、渋谷ユーロスペースほか全国順次公開
5/15(土)より、渋谷ユーロスペースほか全国順次公開
特典ステッカー付き 特別前売鑑賞券発売中!
特典ステッカー付き 特別前売鑑賞券発売中!

Trailer

  //YouTube動画の埋め込みタグ   

Review

Introduction
bg1

Introduction & Story

失われた国、最大のスキャンダルとなった秘密警察((シュタージ)) ―。“東ドイツのボブ・ディラン”と呼ばれ、スパイだった男の真実の物語。

失われた国、最大のスキャンダルとなった秘密警察((シュタージ)) ―。“東ドイツのボブ・ディラン”と呼ばれ、スパイだった男の真実の物語。

ベルリンの壁崩壊後の東ドイツにおいて、最も重要で最も有名な実在のシンガー・ソングライター、ゲアハルト・グンダーマン。多くの顔をもち矛盾に満ち溢れたこの男の人生を通して、わたしたちはようやく東ドイツという国を理解することができるだろう――。

グンダーマンは、昼間は褐炭採掘場でパワーショベルを運転する労働者だが、仕事が終わるとステージに上がり、自ら作った曲を仲間とともに歌う。彼の希望や夢、理想に満ちた歌は、多くの人々に感動を与え人気者になっていった。その一方、当時の秘密警察(シュタージ)に協力するスパイとして友人や仲間を裏切っていたが、1990年の東西ドイツ統一後、自らも友人にスパイされていたことを知り、その矛盾を自らに問うこととなる…。
監督は、現在ドイツで最も注目されている東ドイツ出身のアンドレアス・ドレーゼン。絶大な信頼をおく脚本のテイラー・シュティーラーとともに10年の歳月をかけて、私たちの知らない人間と国家の断末魔の叫びをユーモア溢れるリアルで繊細なタッチで掬い取り、ドイツで最も権威のあるドイツ映画賞(2019)で作品賞、監督賞含む全6部門で最優秀賞を獲得した。東ベルリン生まれの主演アレクサンダー・シェーアは、グンダ―マン本人と見間違うほどの神がかり的な演技を見せ、劇中で演奏される全18曲を自らカバーしている。グンダーマンの妻コニーを演じるのは可憐なアンナ・ウンターベルガー。
本作は、2つの時代から東ドイツの過去を厳しく見つめ、問い直そうとする東ドイツ独特の“ふるさと”映画でもある。分断されていた国に生きた人物の複雑な人生と、現在を生きる私たちの橋渡しをするように響く哀しくも美しい歌とともに紡がれる、新しいドイツ映画、そして音楽映画の傑作が誕生した。

シュタージ(Stasi)とは

bg2
bg2
1950年に設立された東ドイツの秘密警察・諜報機関である国家保安省の通称。盗聴や密告を通して東ドイツ全域を監視し、ドイツ社会主義統一党の支配体制維持を目的に、反体制運動や危険思想をもつと見なされる人物を弾圧していた。正規職員は約9万人、少なくともその2倍以上の非公式協力者(IM)がいたといわれる。彼らが残した記録「シュタージ文書」は膨大な量にのぼる。東西ドイツ統一後、本人や家族に限り閲覧が可能になった。

Playlist

BG
カセット
BG
カセット

Cast

Staff

Andreas DRESEN

Andreas DRESEN アンドレアス・ドレーゼン(監督)
1963年ゲーラ(テューリンゲン州)の演劇一家に生まれる。高校時代1979年からアマチュア映画を撮り始める。1984年から85年までシュヴェリーン市の劇場で音響技師として勤務した後、デーファ(「DEFAドイツ映画株式会社」=東ドイツ国営の映画製作会社)劇映画スタジオで、ギュンター・ライシュ監督のもとで実習する。1986年から91年まで、ポツダム市バーベルスベルクのコンラート・ヴォルフ映画テレビ大学(HFF)で演出を学び、1992年よりフリーランスの作家、監督として活動を始める。ベルリン芸術アカデミー、ヨーロッパ映画アカデミーのメンバーで、とりわけドイツ映画アカデミーの創立メンバーでもある。
1992年に、東ドイツの田舎町でのドイツ再統一の衝撃を描いた悲喜劇『STILLES LAND (SILENT COUNTRY)』で長編劇映画の監督デビューを果たし、ヘッセン州映画賞とドイツ批評家賞を受賞した。その後も発表した作品も多数の賞に輝いている。2006年1月には悲喜劇『SOMMER VORM BALKON (SUMMER IN BERLIN)』が劇場公開され、同年エルンスト・ルビッチ賞とバイエルン映画賞最優秀監督賞を受賞。2008年に老人の愛とセックスを描いた即興ドラマ『WOLKE NEUN(CLOUD NINE)』がドイツで劇場公開され、その年のカンヌ国際映画祭である視点部門審査員注目賞を、また翌年のトリエステ映画祭で最優秀作品賞を受賞する。さらにドイツ映画賞では監督賞、作品は銅賞を受賞。
また、1996年にはコトブス州立歌劇場で初めての舞台、ゲーテの「原ファウスト」を演出。2006年にはスイスのバーゼル市でモーツァルトの「ドン・ジョヴァンニ」で初のオペラ演出。その他ポツダム宮廷劇場で「フィガロの結婚」やバイエルン国立歌劇場で「アラベラ」の演出を手掛ける。
昨日より、今日がいいわけじゃない-。